ラーニング・ファシリテーション型 1on1 シリーズを投稿します!
チーム、組織、企業。親子の間でも活用できる、ラーニング・ファシリテーション型1on1について、記事を投稿していきます。お楽しみに!
私が知らない間に、社内で広まっていた「新しい取り組み」がありました。それは、「ラーニング・ファシリテーション型の1on1 (ワン・オン・ワン)」です。
1on1(ワン・オン・ワン)とは?
直訳すると、一対一のことで、日本語ではマンツーマンが一般的です。現在、さまざまな企業でも「1on1」が注目され、実践されています。
書籍も、幾つも発行されています。
試しに、Amazon.co.jp で、「1on1」と検索すると、以下のような結果です。
1対1、上司と部下が「他の誰にも邪魔されず」の空間で、どのようにアプローチすれば良いか?について、著者の数だけ理論があります。
どれも、著者の経験に裏打ちされた知見があり、興味深いです。
ピンとくるものがあれば、何冊かご覧いただくと良いと思います。
toiee Lab的、1on1 とは?
私たちの、1on1は、以下のような特徴があります。
対等な立場で
離別感を持って(依存関係を持たない)
ラーニング・ファシリテーションをするようなアプローチで
「立ち現れてくるものに耳を澄ませる」
以下、それぞれを説明します。
(1) 対等な立場(上司と部下の間ではない)
toiee Lab はティール組織と呼ばれる運営をしています。組織階層はなく、フラットです。見た目だけでなく、お互いに「腹を割って話す」「弱みを見せる」「懸念なども、率直に話す」などを積極的に行います。そして、裏表をなくしつつ、でも実行する人が決めます。決まった実行は、応援します。
必然的に、名目的にも、暗黙的にも「階層」がありません。
結果、私たちの「1on1」は、対等な立場で行われます。上司部下ではなく
対等な人間同士
あるいは、大切な友達・仲間の間で
(2) 離別感を持っている
上司と部下の関係とは、利害関係が発生します。上司は部下の働きぶりによって業績を評価されます。上司は、部下に成果を上げてもらわないと困ります。つまりは、
「上司が1on1をするのは、自分の業績評価を良くするため」
です。
100%自分のためではないにしても、組織構造上、この呪縛からは逃れられません。このような立場の中で、1on1を実施すると、「個別指導」となりかねません。みっちりと、絞るそんな1on1が行われていることも、よく知られた事実です。
私たちの1on1 は、組織の構造上からも「お互いに責任を持たない」ため、自分の業績のためではなく、
一緒に働く仲間を助けるため
あるいは、自分のファシリテーション能力のUP
お返し(次は自分が1on1してもらう)
という側面が非常に強いです。
上司部下がいなくて、お互いの業績の依存関係が少ないことで、「助け合う」ことが行いやすくなります。「おかげさま」文化の醸成に1on1が役立っています。
(3) ラーニング・ファシリテーションのように
では、実際に「1on1」になった時、どのようなことをするのでしょうか?
私たちの道具は「ラーニング・ファシリテーション」です。やることは至ってシンプルです。
「相手の話を深く聞き、相手が自分が考えていることが認識できるように、ビジュアル化する」
「メタな視点に立てる手伝いをする(緩やかな介入)」
「立ち現れてくる何かを感じ、現そうと協力する」
私たちのラーニング・ファシリテーション(複数人で行われるワークショップなど)は、既定路線の事実を教え込むのではなく、「集まった人々によって、新しい知を生み出す、創造的な場(創造=学習)」を目指しています。
さまざまなテーマでワークショップをしてきましたが、共通することは
参加者同士が、お互いの主張を理解できるように手助け、
その結果、自分の考え、視点が明確になり
「自分がわかること = 他者を理解すること = 他者が必要であること」に気付き
さらに、多様な視点が集まったからこそ、生まれる「新しい発見」
つまり、立ち現れるものを感じ、形にしようとする
ことです。
このプロセスを多人数ではなく、「話し手」と「ファシリテーター」の1on1で実行します。これが、toiee Lab式(的?)な、1on1 です。
(4) 立ち現れてくるものに耳を澄ませる
体感しないと難しい概念・視点です。
1on1 の中で、「ルーピング」「メタルーピング」と呼んでいるファシリテーションを受け、目の前に「構造化されたボレット」で、さらに上記の2つを促進していきます。
本題から外れても良いから、どんどん話していき、「ルーピング」「メタルーピング」「構造化されたボレット」を実行します。
そうやって、あれこれ話している中で、小休憩を入れます。
話の全体が見える状態になっているので、
その全体像が表すものは何か?
この中に欠けているものは何か?
この全体像は、どこへ向かおうとしているのか?
などを考えます。これが、立ち現れてくるものに耳を澄ませるという行為です。何度か行っているうちに、「洞察(自分で説得しなくても、納得した見解)」が得られるときもあります。毎回ではありません。そんな魔法は存在しません。
しかしながら、回数をこなす中で、新しい発見が起こり、日々の仕事への取り組み方に変化がもたらされます。
1on1 シリーズを投稿していきます
toiee Lab の 1on1 は、どの組織でも使えるか?といえば怪しいです(笑)が、フラットで、自律的で、お互いが信頼して働ける会社を作りたい!と思う経営者には、ピッタリだと思います。
これからしばらく、1on1に関して、解説をしていきたいと思います。
お楽しみに!
【お知らせ】本格的に学びたい方へ
toiee Lab式の 1on1 は、オンラインコースとしてまとめ上げてます。もし、興味がありましたら、ご覧ください。無料プレビューで、しっかり視聴してから、採用するか決められます。
是非、どうぞ。
なお、オンラインコースを受講した上で、「実際に1on1を体験して、実践して学びたい」方向けの「1on1 実践」のプライベートレッスンも用意しております。