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Thinkific で Intercom.io を使う方法

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Thinkific で Intercom.io を使う方法

toiee Lab 亀田
Apr 14, 2022
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Thinkific で Intercom.io を使う方法

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この記事では、Thinkific と Intercom を接続したい方向けの記事です。ものすごく、ニッチな情報なので、必要な人は限られていると思います。誰かの役に立ったらいいなと思って、ここにメモしています。

Thinkific とは?

toiee Lab では、オンラインコースの提供に、「Thinkific」というサービスを利用しています。Thinkific は、オンラインコースを作って、販売できるWebサービスです。比較対象として、

  • Teachable

  • LearnDash (WordPress)

  • LearnWorlds

などがあります。

私たちが、Thinkific を選んだ理由は「デザイン」です。見た目のことだけでなく、シンプルで使いやすく、明瞭だからです。Teachable も、LearnWorldsも機能豊富ですが、Teachableは「裏技」みたいな操作が多いです。LearnWorldsは、豊富すぎて学習コストがかかります。また、作り込むと、顧客が学習するときの気軽さがなくなります。

そんなこんなで、「シンプルで愚か」という toiee Lab の方針から、Thinkfic でシンプルにコースを作っています。

Intercom.io とは?

これは説明が難しいですが、以下の機能が1つにまとまっていると考えると良いです。

  • リアルタイムチャットでサポートする仕組み

  • ヘルプデスク(メールサポート)

  • ナレッジベース

  • ニュースレター配信

  • Webサイトやアプリの利用状況の解析

  • オートメーション(購入後のフォロアップや、見込み客フォロアップなど)

アプリを開発して、サポートしたり、オンラインコースなどで、的確なサポートを提供するために使える便利なサービスです。

例えば、「ページAを3回観た人に、自動的に3通のお知らせ(サイト上、メールなど)を順に送ってセールスを自動化」などができます。使いこなせれば、たくさんのコンテンツを用意できれば、「自動の強力な顧客サポート型営業マン」を作れます。

またヘルプサイトに情報をまとめておいて、質問があったら、とりあえず、Botが答えるなんてことも可能です。とにかく、高機能。

様々な海外のWebサービスを使うと、頻繁にみます。例えば、Mailerlite なども、Intercomを使ってサポートを提供しています。

ただし、「社内に、プログラミングを少しだけでも、かじったことがある人」がいないと使いこなせません。解決策はあります。

Thinkific で Intercom.io を使うとは?

オンラインコースの販売ページや、オンラインコース上に「吹き出し」を表示し、いつでも気軽に質問してもらえる体制を整えられます。

※ online.toiee.jp は、現在はHelpScoutのBeaconを使っています。理由は、また別の機会に

うまく連動させることができれば、「問い合わせ」してきた人の顧客情報を見て、適切に回答できます。例えば、

  • どのコースを受講していて、どこから質問したのか?

  • コースを購入している人か、無料登録の人なのか?

  • たくさんのコースを買ってくれている、ファンなのか?

  • 過去の問い合わせは、どうだったか?

このような情報を瞬時に把握できれば、サポートしやすいです。

ベストと思う方法

費用がかかりますが、一番良いと思う方法は以下の通りです。

Thinkific が推奨する Highways.io を使うこと

ちなみに、HIGHWAYS.IO は、「Intercom Connectors, Integrations and Apps」と名乗っています。つまり、Intercomをいろんなアプリと接続することに特化したWebサービスです。

通常、Intercomで、様々なデータを収集しようとすると、接続のためのプログラムを書く必要があります。例えば、Thinkific なら、

  • 購入データ(日時、金額)

  • 顧客ID、メールアドレス

  • 閲覧履歴

  • コースの登録データ(日時)

様々なデータを取り出す仕組みがあり、それを拾い上げて、Intercomに送る必要があります。具体的には、Webhook という仕組みを理解し、プログラムを書いて、Intercomに送る。そのために Intercom のデータの仕様書を理解して・・・と大変です。

つまり「プログラマ」がいないとできません。

Zapier を使う方法は?

海外のWebサービスは、大抵、別のWebサービスと連携できるように作られています。例えば、Thinkific に登録したら、自動で Mailerlite に登録してメール配信できるようにするなどの接続の自動化ができるように作られています。

このような仕組みは、Webhook や、API などと呼ばれています。

これらを利用するには、プログラミングの知識が必須ですが、誰もが持てる訳ではありません。

そこで、Zapier というサービスなど「マウスでクリックして、プログラミングなしに、Webhook、APIを利用できる」仕組みがあります。これらを利用すれば、操作は煩雑に感じますが、プログラミングなしで、アプリ連携を作ることができます。

ちなみに連携を英語で言うと「Integration」です。Integrationというキーワードで検索することで、様々な情報が見つかります。

さて、このZapier を使っても良いのですが、Zapier では「細かいデータを取り出して、連携させる」ことが難しいです。簡単な

  • 登録があった

  • 購入があった

  • ユーザーの基本情報

という情報は得られても、それ以上は得られません。充実したサポートをするには、もう少し情報が欲しいところです。

となると、、、プログラミングするしかない・・・のですが、これまた大変です。

ちなみに、私は時間を見つけて、仕様を全部読んで、プログラミングしようと考えていました。とはいえ、時間が全くないですし、なんらかの問題があったときに、それを修正するために、時間が取られたりするのは嫌だなーーと思って、ペンディング(ほったらかし)にしていました

救世主のHighways.io

Thinkific のお知らせで知ったのですが、Highways.io が、Thinkific に対応をしてくれたようです。Intercom専用なので、難しい設定なしに、「高度な(細かいデータ)」連携をしてくれます。

しかも、データだけでなく、Thinkific に対して、Intercom上から操作することもできます。例えば、顧客に銀行振り込みをお願いしていたとして、返信が来て、確認した時、やり取りの中で、「Intercom上から、コースに登録」ができたりします。

  • Thinkific の Intercom の機能について - Highways.io

とにかく、接続したら「高度な連携」と「Thinkific を操作する機能」がつくという優れものです。

WooCommerce、WordPressにも、連携できる

WooCommerceに連携できて、購入データなどをサポートで閲覧できます。クーポンを探して、渡してあげるなど、色々とできるようです。

詳しくは、

  • WooCommerce 連携 - Highways.io


費用について

ざっくり費用については、以下の通りです。

  • Thinkific は、Growthプランに入る必要があり、 $99/月

  • Highways.io は、$49/月

  • Intercom は計算が複雑ですが、 小さいチームで $200/月程度から

となり、ランニングコストは、毎月3.5万円程度を想定することになります。

ThinkificのPro+Growthプランは、フル機能が使えます。売り上げが一定額以上に行くと、ほんの少しだけ手数料がかかりますが、売り上げに応じるので問題ないでしょう。

Heighways.io は、$49 なのでThinkificだけでなく、WooCommerceなども連携させたり、フル活用すれば「やすい」と思います。プログラミングしたり、あるいは依頼することに比べれば圧倒的に安いと思います。

プログラマーを探すとして、見つからないでしょう。依頼するとして、15万円ぐらいは、想定しておく必要があります。また、そのプログラムをホストしておくサーバーや、メンテナンスも必要でしょう。そう考えると、$49は安いです。

Intercomは、機能別に購入できるのですが、All in one にするのが良いです。Intercomは、サポートの人員を増やすごとに費用が発生します。$19月/人です。4人でサポートしたら、$60ぐらいでしょう。

もし、Intercom で「顧客サポートをしっかりやること = 営業」となって、売り上げに直結するとなれば、$200程度は安いものだと思います。アクセスがあって、登録や、問い合わせをもらえる状態にしているのであれば、あとは「コンバージョン」をあげるべきです。そのような状況なら、$200を投資していくことは、理にかなっていると思います。

なお、Intercomは「オートメーション」「ニュースレター配信」もできるので、メール配信としても利用しても良いかと思います。


まとめ

知識は後で役立ったりします。Thinkific + Intercom + Hiways.io なんて方法があるのか、費用はこれぐらいか、学習コストは(そこそあります)?などを知っておけば、将来に役立つはずです。

参考になれば幸いです。

なお、toiee Lab では、以下のような経緯で、今はHelpScoutのBeaconを使っています(詳しくは、またの機会に)。

  • Thinkific を立ち上げる

  • Intercom を契約する

  • 亀田が簡単なJavascript で Intercom を Thinkific に設置

  • Zapier で Thinkific と Intercom を最低限の情報だけを接続

  • しばらく使うが、不便(顧客情報が少ないので)

  • 機能がない代わりシンプルなHelpScoutのBeaconに変更

  • 簡単なJavascript を書いて、Beacon をThinkificに設置

  • HelpScout から Thinkific のデータをすぐ閲覧できるプログラムを作成

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