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お鉢を基準にして経営する

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お鉢を基準にして経営する

toiee Lab 亀田
Apr 11, 2022
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お鉢を基準にして経営する

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私は「お鉢が回ってくる」という考え方を大切にしています。これは、亀田家の家訓のようです(笑)。息子や娘に伝えていくつもりです。とはいえ、母子家庭だったので、母の格言です。

この言葉の意味は、ピンときますでしょうか?

日本人にとっては、結構、馴染みのある「考え方」「生きる姿勢」を表しています。また、昨年のベストセラーにも選ばれた「ティール組織」というマネジメントの書籍にも通じます。

まずは、この「お鉢が回ってくる」から説明します。

お鉢とは「飯櫃(メシビツ)」のこと

語源を調べてみると、お鉢とは「ご飯が入った、おひつ」を丁寧な表現らしいです。ご飯を食べようと思っても、「おひつ」が回ってこないと、よそえません。このことから意味が転じて、「順番が回ってくる」という意味で使われます。

「お鉢が回ってきた = 自分の順番が回ってきた」

という意味になります。

では、この考え方と「生きる姿勢」は、どういう関係があるでしょうか?

世間に、求められたら「動く」

私は、どちらかというと「アイデア」をたくさん生み出す方です。研究を行なっていたときも、本当にたくさんの分野でアイデアを考えました。他人の研究に首を突っ込んで、そこでアイデアをたくさん生み出しました。

韓国先端科学大学院大学(KAIST)に留学したときも、研究室の全員と1 on 1 で話し合う機会をもらって、全員の研究に「人工知能、進化的計算」を使うと、どんなことができそうか?を伝えるなどもしてました。

つまり、「次々と、こんなことをしたらいいだろうな」というアイデアが湧きます。

たくさんのアイデアの中から、自分がやるべきことを選ぶとき、私は「お鉢が回ってきた」と感じるものを選ぶようにしてきました。その結果が、ソフトウェアを開発する会社でした。当時、他にもたくさんのアイデアがありました。

ソフトウェアの会社をやめ、次に向かうときも、本当にたくさんのアイデアを考えました。そして、実験したり、見学したりもしました。不動産業、お弁当屋なども検討していました。ちなみに、どちらも「社会をより良くするためのアイデア」です。お弁当屋を通じて、子育て、農業、長寿の問題を解決しようと考えていました。最先端のIT、調理システム、知識を活用するアイデアでした。

あれやこれや考えた末、結局は「呼ばれている」と思った、教育を選びました。

このように、いろんなアイデアを考えておいて、たくさん実験もしておいて、最終的には「お鉢が回ってきた」と感じるものを選ぶように生きてきました。

このような選び方は、「スピリチュアルな伝統」に近いです。各地に残る英雄伝説も、基本的に「コーリング」と呼ばれるプロセスがあって、冒険に出ます。

学習者向けではなく、「人を育てる側のために」

toiee Lab を立ち上げ、最初に行ったことは「何かを学びたい人に、直接教育を提供すること」でした。様々なワークショップを設計し、「学べなかったものを、学べるように」なってもらう。その瞬間の喜びを共有してもらうことが、本当に嬉しかったです。

私たちのワークショップは、「先生はいません」。先生の代わりに、ファシリテーターがいます。ファシリテーターは「短い説明、短いデモ」をするだけです。あとは、参加者の方々が、実験し、探究し、議論することで「発見を通じた学び」を得られるように手助けします。

例えば、WordPressという世界No1のウェブ作成システムを学ぶ場合も、説明はほとんどしません。その代わり、「仕組みの図を見て、それってどういうこと?」と疑問を出して、探究します。この繰り返しで、マニュアル不要で、使えるようになります。

視覚障害を持った方でも、同じ仕組み、同じプロセスで学べてしまう、そんなワークショップを、多種多様に作っていました。

しばらく活動していると、どんどん「スパイ(笑)」がやってくるようになりました。

私たちがやっている「教えるのでなく、自ら学ぶ」方法の秘密を知ろうとする方々が受けにきてくれました。今でいう「アクティブラーニング」の方法論をスパイしにきてくれました。

私は、そのときも「お鉢が回ってきた」と感じました。そして、ラーニング・ファシリテーション型の授業を行う方法論をまとめ、ワークショップを設計し、提供しました。

今から、5年前のことになります。

約一年間、延べ100人以上の方に、ラーニング・ファシリテーションをお伝えしてきました。その後、方針を転換しました。これも「お鉢理論」です。

ラーニング・ファシリテーションは理想の形ではあったのですが、もっと多様なニーズに対応でき、ビジネス面での課題を解決する必要があると感じました。そこで、toiee Lab は、「人を育てる側」から「学びたい人向け」に方向を戻しました。

インターネットの可能性に目を向ける

その後、様々な試行錯誤を行いました。最終的に、私の原点でもある「インターネットの可能性に賭けてみたい」と思うようになりました。私が、大学での研究をやめ、ビジネスの世界を選んだのも「インターネットの可能性」がきっかけです。

私のメルマガを読まれている方には、お馴染みの話ですが「壊れた携帯(当時はガラケー)の無事だった本体側が、インターネットで売れた」というものです。インターネットは、距離をないものに変え、人と人が繋がることができます。

この可能性に賭けたいと思いました。この可能性は、ラーニング・ファシリテーターを受講した方々からいただきました。

彼らが学んだものは「オフラインで、ワークショップを開き、学ぶ」でした。しかし、ファシリテーター講座の参加者は、日本全国から集まりました。したがって近くで一緒に学ぶ相手がいません。そこで、彼らはコロナ禍で有名になる2年も前に、zoomを使い、オンライン勉強会を開催していました。

その様子を目の当たりにして「インターネットで、ラーニングができないか?」と考え、インターネットを活用する方向に舵を取りました。さらに、オンラインコース、オンラインコミュニティを通じた学びを探究してきました。

最近は、私のアイデア以外がヒットしています。とても嬉しいことです。例えば、「プチ・ワークショップ」という方法が生まれました。これは、30min ほどの簡単なワークを行い、残りの30minは「交流(お楽しみ会)」というものです。これが、かなり楽しい(笑)。

他にも、1 on 1 ラーニング・ファシリテーションというアイデアが生まれました。1 on 1 は「使い方によっては、WordPressをじっくり学ぶため」にも使えますが、一方で、社員教育、経営、マネジメントにも使えます。また、コーチング、カウンセリング、情熱を見つけることにも使えます。

周り回って、「人を育てる側向け」に

オンラインでできることをたくさん試し、体系化してきました。これから向かうべきは、

  • (A) 学習者向けに、具体的な知識、スキルを提供してく

  • (B) 人を育てる側の人に、toiee Labのコアを伝えていく

この決定については、とにかく「色々試す」を繰り返しました。そして、最終的に「お鉢が回ってきた」となったのは、(B)でした。

つまり、

  • ラーニングの理論、生命科学的視点

  • 1 on 1 を実行する方法論

  • ラーニングのデザイン

  • ワークショップの設計方法

  • オンラインコースのデザイン方法

  • Webinarの開催方法

これらを広く提供していくことが、求められていて、私たちにしかできないことだと感じています。

まずは、1 on 1 ラーニング・ファシリテーターから

まずは、「生命科学的視点」や「学習の仕組み」を学ぶことからスタートし、優れたコーチ、優れた先生たちがもつ「知識、感性、姿勢」を体系的に学べる講座からスタートします。

具体的には、「1 on 1 ラーニング・ファシリテーター」になれる方法を提供します。

詳しくは、コース(動画)にまとめたのでご覧ください。 無料公開しています。

コース(動画)はこちら

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